セレモニー

JUGEMテーマ:アート・デザイン

 

自分の母校である武蔵野美術大学。

もう20年位前から、いわゆる金屏風前での卒業証書授与ってのを止めて

毎年趣向を凝らしたセレモニーを催しているとの事。

自分の卒業はそれ以前の事だから、それらを見たことは無かったんだけど

ひょんなことから、この年の卒業式と来年度の入学式のディレクション一式を

お願いされることになりました。

 

ただ自分のメインとなる仕事はセットデザイナーであるので

演出や運営の方法論を分かってはいても、プロフェッショナルとは言い難い。

なので、やりたい事は口に出させてもらう総合監修という形で関わり

演出部分はしっかりと実績のある会社の同期に任せることにした。

 

 

ということで、そんな仲間と決定したプランニングは

センターステージを持つライブ空間。

 

一つの大きな学び舎から巣立つ者達を象徴的に表す為に、大樹を作る。

これは彼らが生きてきた時間そのものでもあるから

その表現は照明による変化で観せてゆくことにする。

このようにセンターステージを作るにしても

席によっては裏側ばっか見せられるんじゃ本末転倒なので

センターステージはターンテーブル(回転台)として

正面を定めず(正確には始点があるけど)

更にカメラでライブビューイングを行い

会場にいる全員がそのセレモニーの全てを共有できることとした。

 

結果、このセンターステージに立つ者は、常に回っているということ!

 

 

前日まで雨予報が出ていた卒業式だったけど

当日は天気も保ち、青空が覗いてきた。

それだけでも卒業生の気持ちはアガるよね、良かった。

 

ちょっとした看板も、やりっぱなし感ある美大らしきもの(?)を準備した。

自分の母校だからこそ、このあたりは勝手なイメージで。

 

 

舞台のある体育館アリーナに入ると、花道の先に大樹がそびえる絵面。

 

 

卒業生代表達は卒業証書授与時に様々なパフォーマンスを繰り広げ

これより広がる世界への扉を開ける。

 

 

 

学長先生のスピーチは、舞台のコンセプトに合わせたものを用意をしてくれ

更には武蔵美らしい乱入パフォーマンスがありつつも、それを上手く見せるなど

前例なんて絶対ないグルグル回るステージを使いこなし

その度量の大きさを感じた、見事なものでした。

 

 

長いこと仕事をしていると、意外な線が繋がっていき

自分の想像外まで世界が広がるという実例。

 

卒業生の皆さん、おめでとうございました。

自分にとっても非常に面白い体験をさせていただきました。

 

更に次は平成31年度の入学式も担当させてもらいます。

 

 

 

造形

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一から造形を考えるって簡単ではない...というか、どんなに想像力を巡らしても

自分一人分の知識と生み出せるものなんて、たかが知れてる。

 

だってさ、世の中にあるもの全てが、どこかの時代のどこかの誰かによって

生み出されたものなんだから、それらを網羅するなんてムリ無理。

 

だから、やはり何かを作るときは参考にするものがあった方が助かる。

 

もちろん現存するモノそのまんまをうつしとってしまえば、それはただのパクリになっちゃうから

自分というフィルターを介して、見せ方在り方は変えてゆく必要があるけど

参考にするべき何かは、沢山見るほど自分たちの肥しになっていく。

 

それがデザインのアウトプットに繋がって

結果、良いもの面白いものに育っていってくれるんだよね。

 

 

過去から現在までの様々なアイディアや表現方法がまとめて見れるんで

自分は美術館や博物館が大好き。

 

大きな引いた目線でモノを見たり、近づいてジックリとモノの成り立ちを見たりと

見方はそれによって変えるけど、見て思考を巡らす行為自体が実に楽しい。

 

 

 

その作品が持ってる本質的なことからハズれた見方をしてることも多いんだろうけど

まあ、それはそれ。

自分が楽しんでいれば、ちゃんと記憶に残る。

こういう写真が残っているから普通に資料としてだけでも使えるけど

思考が介在していると資料に熱量が加わるから、後日になっても思い出しやすくなるんだ。

 

 

 

様々な造形要素はアイディアの奔流

 

 

 

 

こういった空間そのものを感じる造形から...

 

 

素材をフューチャーした造形

 

 

工芸品としての美しさ(細かいフォルムとか見てると惹きこまれてしまう...)

 

 

 

 

切り出し方、面の刻み方

 

 

これなんか絵画作品を見るのでなく、完全に額を見ています。

邪道と言われようと、自分は美術評論家ではないから

誰にも文句をつけられないのです(笑)。

 

 

デコラティブな造形、こんなとこを見るだけでも自分の時間を使う価値がある。

そのうちにこの額が違うカタチの表現方法で化けるかもしれないしね。

 

 

シブ金のエイジング見本としてだって使えるよ。

 

 

フォントのバランスだって素敵なもんだ。

 

 

緩やかな面を持つ造形物にこんな鱗貼りを是非やってみたい。

 

 

 

 

セットデザインにエングレービング(彫金)なんて必要無い?

そんなことはない。

セットデザインとは世の中全てがデザインの範疇なのだから。

 

 

 

 

この上2枚は超ツボ。

直線と曲線のバランスが気持ちに刺さります。

 

こうやって改めて写真を見直していると、また色んなものを見に行きたくなっちゃう。

世の中には今まで見てないものの方が断然多い訳で

楽しめる要素はちっぽけな自分程度には無限と言っていいくらいあるもんね。

 

そこからまた再構築した造形をやってみたいなぁ。

 

下のデザインスケッチは工芸品要素からインスパイアされた天秤セット。

 

The ART of SPACE DRAWING ~空間をみせる図面展~

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ちょっと仕事がたて込んでて、UPが久しぶりになってしまいました。

 

さて、作ってるモノの割にあまり表に出ることのない自分たちの仕事内容なんですが

この度、その中身を一般公開する展示をやることになったので

ここで改めて告知させてもらいますね。

 

The ART of SPACE DRAWING ~空間をみせる図面展~

 

1月31日(水)〜2月4日(日)12時〜19時(最終日は17時30分)

アーツ千代田3331 1FギャラリーBにて 入場無料です

 

 

 

19名のデザイナーが様々なジャンルの中から、見て面白そうな物件の図面をピックアップ。

手に取って見れるかたちで展示しますので、90平米程のコンパクトなギャラリーですが

十分見応えはあるのではないかと思います。

それぞれのデザイナーがどのような思考と手法で空間を作っていくのか

是非見ていただきたいです。

 

自分も以下のような作品を沢山持ち込みます。

 

 

 

 

 

 

 

これらは自分の手描き作品ですが、皆んながどんなものを持ち込むのか、

その違いを見るだけでも楽しいですよ。

 

会期は複数のデザイナーが在廊しますので、声をかけていただければ

色々な質問にも答えられますから、是非にキャッチボールして下さいませ。

 

それでは宜しくお願いします。

 

 

浅さと広さと深さ

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空間と名のつく仕事なら何でも手を出す。

ってことは3次元のものなら何でもやるってことで

(資格が必要なもの、例えば本建築は無理です。笑)

そのジャンルは限りなく広いから、結果的には浅く広くって状況にはなるんだけど

興味の幅はあればあるだけ良いと思う。

 

現代美術館で見たインスタレーションがバラエティ番組の参考になったり

京都を歩いた時に見た街並みが舞台の一幕を飾ったり

ドラマのセットで作ったカフェの室内構成が実際の内装仕事に役立ったり

様々なものがリンクしてくることも多く、浅く広くとは書いたが

単純に物事が終わっていくようなことではないから面白いんだ。

 

ある時に関わった店舗内装の仕事で、一番最初に現地調査したビル内の状態が

自分的にツボなことがあって、どこかでそのアイディアを使いたいと思っていた。

 

そして、それが具体的にカタチになったのは今年1月よりカンテレでOAなった

CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』というドラマの1セット。

 

 

これは物語上のメインセットである特捜班のオフィス。

オフィスったって、何だこのやりっぱなしは...って感じになってるんだけど

それには当然訳があります。当たり前だけど(笑)。

 

物語はフィクションである為、どういった線引きでリアリティを出すかは

その時の状況(監督の考え方やロケ先の都合などなど)で変わってくるんだけど

自分達デザイナーは設定に合わせて、リアルとファンタジーを融合させる

バランサーみたいな役割なんだと思う(自分の考えです)。

 

 

このドラマの設定で、特捜班は隠密扱いなので警察の中にオフィスはなく

一般企業を偽装して通常のオフィスビルにあることになっている。

台本には、ガランとしたオフィスに各自の机が5つ好き勝手に置かれてる、と書かれており

文面通りプランニングしてしまえば、白い壁のオフィス内にアイボリーのデスクを置いて終了...

ただ、もちろんそれでは芸が無さすぎで、いくらト書きでガランとあっても

映像である以上切り取られた画面内に世界観ができてなければ、とても退屈なものになってしまう。

退屈とドラマのリアリティは全く別物なので、ここはちゃんと線引きするのが自分の仕事。

 

 

まずはそのト書きを自分なりに解釈して、特捜班の成り立ちからオフィスに繋がるものを

連想ゲームしていく。

急編成されたチーム、隠密の為に日常に紛れる(泥棒の服装はスーツが一番)、

アジトは簡単に乗り替えられる、電脳化のしやすい環境、といった感じで。

そしてセットである以上...カッコ良く、照明当てやすく、撮りやすく、なんてのも秤にのせ

プランニングしたものを監督にブツけてみる。

それでのってくれるかは自分のプレゼン次第ではあるんだけど

ここで以前ツボったアイディアが生きてくることになる。

 

ビルのテナントから出る時は現状復帰が必要になる為

作られていた内装は一度ひっぺがされ、ビル本体の躯体が露出してくる。

間仕切りにしてた壁の石膏ボードが剥がされ、軽量鉄骨がむき出しになる。

その中にはLANケーブルや電源コードなどが収められている為、露出してくることになる。

 

この状態で彼らが入居することで、設定上の様々な思いを結実することができると踏み

それを具現化できるよう図面に落とし込んでいく。

 

 

その結果がリアルとファンタジーの融合となる。

 

ビルのOAフロアって床下に配線が通るように鉄骨やプラで台上げしてるんで

それを引っぺがすとコンクリの躯体が出てくるんだけど

実際はずっと蓋がされてる状態だから、こんなに汚れてる訳はなく

台上げしてる足の跡も付いてたりとか、これがリアルかって言うと本当はリアルではない。

でも重要なのはそこではなく、演者がこの中で芝居をした時にハマるかどうかが

結果リアルに繋がることになる。

 

 

観る人によっちゃ、このセットは解体現場そのものでしかないんだけど

その中で行われている非現実感が物語のスパイスになってると自分は信じて

あの時のあの現場を思い出し、構成している。

 

 

躯体のコンクリート、軽量鉄骨、塗装されたり無塗装の石膏ボード、配線・配管、壁紙...

無垢的素材のオンパレード。(ホームセンター好きってのがよく現れてるかも...)

構造的に嘘な部分も沢山あるんだけど、それは前述の通り

リアルに見えるようコントロールした結果。

もちろん予算的な側面も否定できない(笑)が、まあそれはどんなものも一緒の話しだけど。

 

 

浅く広くを追求していると、いつのまにか深い連鎖にハマっている自分に気付くが

考えてる時間が楽しいって改めて思うから、こりゃ幸せな話しなんだろうな〜。

インプット・アウトプット

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自分が映像コンテンツのデザインをする時には様々なことを考えるんだけど

例えば、画面で切り取られた時に見える空間感、色彩構成、

それを作り出すフォルムやライティング、素材のことなどなど。

でも頭の中で漠然と考えてるだけじゃ砂漠の中にいるのと一緒なんで

過去の経験・行動で得たインプットを連想ゲームのように繋いで、整理していく。

 

いつもの持ち歩いてるデジカメで撮ったものは、自分のメモ帳みたいなもの。

勿論ふだんは気になったものだけを撮っているだけだけど

その積み重ねが自分に様々なヒントを与えてくれることになる。

 

じゃあ、ここからいつものように写真連貼りいきますよ。

 

 

NYのハイラインにて、空間の切り取り

 

 

素材感とそのゆらぎ

 

 

これはホイットニー美術館だったかな...美術品のことではなく

この唐突感の面白さに惹かれた。

 

 

パリの地下鉄駅では銅の質感をいかした感じにやられる...

 

 

 

レンゾ・ピアノの設計したポンピドゥセンターは昔から好きなんだよね。

 

 

 

ロスのダウンタウンにあるLAST BOOKSで配置配列の面白さに痺れ

 

 

遊びゴコロは人のココロを掴むと確信する。

 

 

本屋だってエンターティメントになるんだと。

 

 

 

ブルックリンを散歩してれば様々な古材利用に触れられるし

 

 

コダワリを見ることができる。

 

 

エルミラージュ・ドライレイクでは乾いた空気に映える赤...くすんでいるのに映える。

 

 

今のクルマにないシンプルな構造感も素敵だね。

 

 

朝市にならんだトマトのフォルムに引き込まれ

 

 

空母イントレピッッドの艦橋に萌える。

 

 

で、これまで何の一貫性の無い写真達だけど

自分の中で生きてきたものは、これから創られるセットの中で

前述のフォルムや素材、考え方、構成の仕方で生かされることになる。

 

これ以降の写真は、作られたセットの写真なんだけど

何が生きてきたのか、見てください。

全然違う見た目なんで、全く生きてないと言えるし

でも全てに関連してるとも言えるはず。

 

 

素材の溢れた混沌

 

 

セット自体のテーマは○。

木材・銅材を中心に構成し、『唐突』をスパイスに入れてみる。

 

 

 

 

 

棚は水平垂直って誰が決めたんだっけ?

いや、斜めにしたらモノが滑っちゃうから、そりゃ水平垂直にするよね。常識。

でもさ、ナナメにすると何か素敵だよね。

 

 

 

どうでもいい話しだけど、この素材はもともと植木鉢を入れとくプラスチックポット。

形が面白いし、本来ただの入れ物だから何せ安い(笑)。

何をやるにしても制作費の上限は決まってるから

そのバランスの中で物を作ってく必要はあるんで

普段から使えそうな気がしたものは、本来の使用目的と違うものでも発想を変えて

手を加えながら使っていく。

映像の世界は、切り取られた画面上で見られるものだから

建築のような構造に縛られることはないんで、見た目のみでの勝負も可能なんです。

だからバケツをみると柱にならないかなぁ、とか

お皿が壁に化けないかなぁ、なんて普段から真剣に考えてる...。

あ、因みにどちらも実験済みで、柱にも壁にもなります(笑)。

 

 

 

これはカスタムバイク&雑貨を扱う知り合いのショップから買い取ったエッグチェアを

カスタムし、展示棚化してしまった。

椅子だってカタチが面白ければ、違うものに変わるんだ。

 

 

なぜ?

人に疑問を持たせることが狙い。

成功するかしないかは、世界観にとけ込めるかどうかが全て、だね。

 

 

銅材は面白い表情をみせるから好き。

経年変化でどんどん茶色くなっちゃうから、良し悪しだけど。

 

 

最初に貼ってた外で撮った写真は、今回のセットネタに繋げる為に

実はムリヤリ引っ張り出したものなんだけど

自分が構成するデザイン要素は間違いなくそれらから出てきてるもので

インプットが多大にあるからアプトプットが存在する。

自分の興味が外にあるから、結果的に色んな事例にも対応できるんだなと

改めて思うんだ。

 

遊ぶことは悪じゃない。

経験値が身を救う。

 

 

...多分。

アイディアフラッシュ

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映像コンテンツには様々なジャンルがあるけど、ゲーム性のあるものは特殊性が強く

(例えば、大掛かりなものだと『SASUKE』や、バラエティ性の強い

『VS嵐』などは有名ですね。)

参加者の運動能力や知力、運などを作られた装置上で見せていかなくてはいけない性格上

ただセットの見た目が良ければそれで良し、ということにはならないから

プランニングからモノが出来上がるまでの途中過程で

シュミレーションが重要な要素として加わる。

 

簡単にクリヤできすぎないか? もしくは難しすぎないか?

参加者が面白くとも、見た目が面白くみえるのか?

機構が必要な場合、よりシンプルでトラブル回避しやすいか?

そして一番重要なのは、安全が担保されているかどうかで

老若男女、スキルの有無や体力の個人差等、全ての人が怪我をしないよう

装置を仮組みし、シュミレーションを繰り返す。

その上で必要な改修を繰り返し、万全の状態に持っていくんだけど

時には全くボツになる可能性もあるんだよね。

知恵を絞るだけ絞ったところでも、やっぱり予想できない何かが起こったりするんで。

 

そんなことなんで、このジャンルには装置における色んな分野の人間が

経験値の全てを持って関わることになるんだ。

何も分からない人だけが集まって創作するには、あまりに危険なジャンルだから。

見た目簡単そうに見えてても、人はちょっと転んだだけで怪我しちゃう可能性があるから

そのあたり慎重にやってきます...遊びココロも加味して、行ったり来たりしながらね。

 

さて、そのアイディアフラッシュは以下な感じ...

 

 

今回はバラエティゲーム的なものばっか貼ります。

パッと見た目で分かりやすいの中心に。

 

 

制作サイドから渡される、文章で説明の入ったアイディアプリントや

打ち合わせ時に口頭で盛り上がった内容を、こういったスケッチもので

どんどんビジュアル化していきます。

 

 

ここで初めてみんなの頭の中に統一見解が生まれるんで

いかに『らしく』見せられるかがポイント。

 

 

内容によって使う素材も同時に考えていく。

ゲームを成立させる為に必要な素材や、前述の安全に絡んだ素材を

どう配置していくかなど...

そのあたりは平面図で描きながら、実際の距離感を検証して客観的な判断をする。

 

 

どういったことがしたいのか?何ができるのか?

考えが先に進んだり、振り出しに戻ったりするんだけど

最終的に責任を持って実行できるものを考えるのがデザイナーの役目。

 

 

 

水・粉・ローション・とりもち等のヨゴシものからウレタン・低反発材等の安全担保素材...

 

 

見た目に関するのは、木質パネル・スチロール造形・アクリル・電飾など

素材のオンパレード。

アレをこう使おう、コレはこう作ろう、なんて考えながら絵に落とし込んでいき

なんとなく楽しそうなイメージがアイディアフラッシュで作り上がれば、自分的にも満足。

 

 

 

水槽やベルトコンベアー、ターンテーブルなど機構が絡んでくるものは

気を付けないといけない。

 

 

 

散々こういう色んなものを考え、絵を描き、シュミレーションを繰り返し、完成系を作る。

大変な作業だけど、反復されたものはみんなノウハウという自分の財産になっていくから

それが次に生かされ、無駄も無くなっていくことで、作業が早くなる。

結果として、得た経験値が新しいことにチャレンジする土俵を作ってくれるんだなぁ。

 

さて、良い循環を生み出す為に、明日もガンバロー(笑)。

 

 

息抜き

アメリカの西海岸方面に行くと必ずハマるのが、ここのハンバーガー。

 

 

『IN-N-OUT』

 

店の見た感じはマックとそう変わらないんだけど

いつもドライブスルーは渋滞でレジも混み合ってる。

 

 

基本的にハンバーガー、チーズバーガー、ダブルバーガーの3種類しかメニューにない。

 

 

裏メニューのトッピングや調理方法もあるんだけど

自分はシンプルなチーズバーガーが一番美味しい気がする。

モスバーガーのフレッシュバーガーはこれが元ネタなんじゃないかな。多分、なんとなく。

 

高級バーガーでもっと美味しいものは存在するんだろうけど

この価格帯で出会えるものとしちゃー、かなりのコストパフォーマンス。

あ、ハンバーガーもバランスで存在してるんだな、と気が付かせてくれる存在。

1週間滞在したら、確実に3回は立ち寄っちゃうね。

 

 

しかし、何でこんなネタ書いたって?

 

夜中にお腹空いてきちゃったんだよね...(笑)。

まあ、息抜きということで。

趣味と仕事、狭間の空間

仕事か趣味か...もともと物を作ったり描いたりするのが好きな自分だから

今の仕事はそのどちらにも股がる。

勿論楽しいことばっかりじゃないから、やらなきゃいけないと思って行動することもある。

だからといってつまらないことだらけかって言うと、それもまた全然違う。

仕事の為に得る情報が日常そのものだし

気は付けてるけど、日常で起こったことがそのまま仕事に役立つ。

好きなことから始まったからあやふやなんだけど

その境を探したところで、自分にとって意味のないことだから

今のまま過ごせるのが居心地良い。

 

さて、今回は自分の居場所である、部屋?アジト?ガレージ?のことを書きますね。

自分の趣味はオートバイなんだけど、もともと超凝り性の性格上

ツルシのプロダクツを買って、それでOKということはなくって

高校の頃からバイクは好みの色に塗り替えたり、パーツを付け替えたり

何かしら弄ってないと納得がいかない性格だったんだけど

それがエスカレートして、ついには10数年前にはオリジナルのものを得ることになった。

これは書き出すとえらいことになっちゃうんで端折りますが

そいつを部屋に入れ込みたい...ついでにそこでお絵描きもしたいという欲求を

色んなタイミングが合ったので実現することにした。

 

 

色々やりたいことを実現するにはスペースも予算も時間もなどと

現実的なしがらみがのっかってきちゃうんで(笑)

まあ出来得る範囲で、最大限の効果を得れる空間をプランニングした。

 

 

家の玄関脇の軒下空間6畳弱のスペースを使い、仕事仲間達に手伝ってもらって

現実逃避空間を設置。

 

 

普通の部屋ではあきらかにない、TV番組や映画のセットよろしく

自分が良ければそれで良い、楽しい空間ができた。

 

 

ちょいと飾りにも使っちゃってるけど、これは上記に写ってるバイクを作った時のデザインスケッチ。

まあ、そのうちにこちらのこともアップしますね。自分的に楽しい話なんで(笑)。

 

 

部屋全体にエイジングかかってるんで古っぽいですが、実際は全部新品。

基本はまずこのバイクありきで、それに合う部屋を作ってます。

鉄骨フレームの錆も全て塗装によるエイジング。

 

 

お遊びで、ヒマな時にお絵描き文字入れたり、完全にこの空間はキャンバス同様。

 

 

 

足元の補強板はアルミ板を叩いた上に黒墨いれて雰囲気だしたり

 

 

自分で作ったデータを使って、ベニヤをレーザーで切り出したりして

作り込んだ空間にしていく行為が実に楽しい。

 

 

自分のお気に入りはこのエアコンで、一回全部バラして塗装をかけた。

それも使ったのは黒板塗料なんで、エアコンのくせにチョークでかけるという

意味の分からなさ(笑)。

でもね、この部屋の雰囲気に白いエアコンは似合わないでしょ。

 

 

デコラティブな素材とインダストリアルの融合...意外と違和感はないんだ。

自分が今まで培ってきたものを大胆に組み合わせられるのは、自分の部屋ならではだね。

失敗しても誰にも迷惑がかからないから...。

 

 

大人だから、やっぱ酒棚はマスト(笑)でなんだけど、出来合いの棚じゃ嫌なんで

装飾材を組んだ上にホームセンターで買ってきた銅管を這わせて遊ぶ。

今はもうちょっと銅が燻んで良い感じなってる。

 

 

鏡は実用ではなく、狭い空間を広く見せるための演出道具。

だから、鏡面にも文字を入れたりして雰囲気重視にするのが正解。

 

また別の機会には、この空間がどうやって組み上がったのかをアップしようかと思います。

 

 

因みに入口面はこんな感じ。

 

ここが自分にとっての仕事と趣味の狭間の空間。

仕事仲間に手伝ってもらって作り上げた、どちらにも跨がり過ごせる趣味の集大成。

狭さ上等、上を見ればキリがないけど

自分が立ち回りやすいように作られたものだから、使いやすさは充分で間違いない。

 

 

ま、実際図面描き始めると散らかっていっちゃうんだけどね〜。

 

 

ここに篭ると改めて思うことは、趣味が仕事で役に立ち、仕事が趣味で役に立つ。

どちらも自分の人生にとって大事なものであるから

できうる限り、楽しみながらやっていけるのが最高だね。

 

 

 

新喜劇もろもろ

JUGEMテーマ:アート・デザイン

 

吉本新喜劇と言えば、ある年代以上なら誰もが知っているコンテンツ。

1999年スタジオALTAでの定期東京公演から関わらせてもらうことになって

10年強の間、相当な数の絵を描いた。

 

もともと自分は大学の専攻も舞台美術だったんで

現在メインのTV美術より気持ちが入りやすく

毎週行われていた打ち合わせも結構楽しんでいたと思う。

とは言え、自分は関東出身であり、関西圏の同コンテンツは

聞いたことがあっても見たことがないから、馴染むまでは相当試行錯誤で

演出家の方と(これはもう関西圏の超ベテラン)、毎週あーでもないこーでもないしながら

舞台を作っていった。

 

こういった歴史の深いものは、役者の持つ定番芸(定番ギャグ)を知らないと

そもそもセットが成立しなかったりするから、稽古場にもマメに通ったし

自分にとって関西圏の謎な単語(失礼...悪意はありません、笑)も質問だらけにした。

因みに下の絵は、打ち合わせ時に演出家より『おばんざい屋』さんを作りたいって言われたんだけど

自分には全く初めての言葉で『ン?おばんざいとは??』的な...。

新喜劇の世界でのみ通じる、ぶつけ用の壁とか、薪雑把(まきざっぱ、まきざっぽう)入れとか

当時はネット検索なんかできなかったから、知らないことは聞くしかない。

そんなだから、自分的な軌道にのるまではエラく大変だったけど

好きな世界を仕事で関わらせてもらえるんだから、有り難い話だったと思う。

 

 

いや、しかし...随分年季の入った図面だ...。

 

話が逸れちゃうけど...

昔は舞台の描き割りをやってくれる職人さんに、色の感じを解ってもらいたかったから

水彩で彩色した原図をそのまま渡していたから、すっかり汚れてしまった。

中には直接原図に調色した絵の具を塗って、色味を判断していたものも残ってるんだけど

意外とそういうの嫌いじゃない。なんか味が出て(笑)。

デザイナーによっては作品を汚されるから怒る人もいるかもしれないけどね。

 

 

戻して...

当初はスタジオALTAでの週末公演。

毎週水曜日に演出家とセット打ち...台本を読みながら絵を描き、モノクロの状態でコンセンサスを得る。

金曜日の笑っていいとも終わりで、前週打ち合わせして発注したセットの建て込み飾り。

土曜日は朝一でリハ、夕方には公演。日曜日は次週公演の各所打ち合わせと公演、そしてバラシ。

そんなスケジュールだから、こういった絵の色つけはセット打ちした翌日の木曜にやっつける。

金曜の建て込み前には図面描きと大道具・装飾さんへのセット発注。

そんなループがしばらく続き、イレギュラーの東京FMホール公演、

そして新宿のルミネホールの公演を数回やった後

同ホールは吉本さんの新拠点『ルミネtheよしもと』となって新喜劇は続いているんだけど

新しい劇場になってからは若干スケールが大きくなったんで毎週ループはなくなった。

その代わり、座長毎の台本になった為に変わるときは一気に数本動く感じで

テレビ番組の季節毎の改編よろしく、台本と図面を持って歩くのが大変だった...。

その重さでカバンの手提げ部分がブっちぎれて、電車のホームに落としそうになったこともあったな〜。

 

 

 

前にもブログで書いたけど、こういう絵を演出家の意向を聞きながらどんどん下絵にしてゆく。

まずは台本内に書かれているシチュエーションをベースにしながら

役者の動きを落とし込んで、メインの芝居場と導線を作っていき

雰囲気出しのエイジング、小道具の配置などで空間に肉を付けてく。

その場で描いていくってことは、自分の頭の中にどれだけ情報が眠っていて

それをいかに引き出していけるかが全てだから

演出家との打ち合わせ時は本気の勝負の場で、談笑はしてるけど頭はフル回転...

脳がエネルギーを使っちゃうから、終わるとお腹が減ること減ること(笑)。

 

 

描いてる最中にも、演出家は『テーブルは1尺下手がいい』とか

『壁から突然登場』『電話を...』てな具合に要望を出してくるんで

それに合わせて直したり、あまり現実的じゃないことなら代替案をだしたりして進める。

ここで重要なのは、断るのではなく代替することなんだよね。

ダメとかムリと言ってしまうのは簡単だけど、ネガティブ思考は何も生み出さないから

予算や物理的なことも一緒に計りにかけて、最大限の効果を狙って創造する。

そこで認められるかどうかが自分の客観的評価に繋がっていくから

そりゃー頑張りますさ。

もっとも、エラそーに書くほど大したことはやってませんが...。

 

 

 

昔の彼女と行ったペンションも、ツーリングで泊まったひなびた温泉街も、

本を読みながらユッタリする喫茶店も、日常全ての風景何もかもがモチーフだから

今までいっぱい遊びに行ったり出かけたりしたことが、全部役に立ってる。

 

だから、これからもいっぱい遊びに行こうっと。

 

Field trip

先日に日本科学未来館で開催されているディズニー・アート展に行った時

あるコーナーにウォルト・ディズニーの言葉が書いてあった。

 

『旅する時はいつも、周りの世界の音や景色を吸収するといい』

 

思わず相槌をうっちゃいたくなるようなフレーズ。

 

どっか旅行に出た時は、常に興味津々状態だからアンテナ感度はMAXになる。

そこで見たものに思いを巡らせ、写真の一枚も残すと

後々に見ても、その状況を追体験することが出来る。

温度、質感、匂い、様々な要素を完璧に覚えている訳ではないけれど

なんとなく、写真という画角で切り取られる前の風景までたどり着ける。

だから自分はそのヒントを残す為に沢山写真を撮るんだ。

もちろん写真を撮ることだけに一生懸命にはならないよ。

それじゃ本末転倒なんで...。

 

 

これからアップするのはパリに行った時の写真。

自分は旅行に行っても一回の旅程で数カ国行くことはしなくて

なるべく同じ地域で、足元を見渡すように散歩することを楽しむ。

 

 

 

とりあえず街並みが分かるようなワイドな写真を載せたけど

実際撮ってる写真は、町の要素を示すような細部のものが多いんだ。

 

 

例えば、奥に控えるエッフェル搭だけど観光することが興味の対象ではないので...

 

 

どういう構造になってるのか、そんなことの方が気になって仕方ない。

 

 

離れて見てる分には東京タワーと大差無い気がしちゃうけど

近づいてみると鉄骨のディティールが全然違う。

やっぱり、そこはヨーロッパの文化なのか、デコラティブなのだ。

 

 

すっごい素敵だよね。

 

 

定番の凱旋門...でも、しょーもないステッカーにも魅力はあるから

様々なところに目を向ける。

 

 

 

世界を構成するのはモノだけにアラズ。

やっぱり、その場を行き来してる人を見てても面白いよね。

 

色んなコトが合わさって、その街の雰囲気が構成されていく。

 

 

 

本屋さんのフロアに書かれた案内線。

日本でも病院では見かけるね。でもこれは一本きりで、つまりは遊び心。

 

 

 

 

 

 

昭和レトロを感じさせるような店構え。

フランスにも日本にも何か接点があるのかな?

でも、建て具(ドア)の高さは明らかにこっちの方が高かった。

 

 

クラシックカーのバックはモダンな寿司バー。

色味といい妙に相性が良いのが不思議。

 

 

パリの街中はカフェだらけで、商売が成立するか心配になっちゃうんだけど(笑)

夕方くらいになると夜飯前の団欒タイムになるのか、人が溢れだす。

つーか、みんな働いてるのかな??

 

 

 

 

 

 

歴史的な建物は圧巻の一言。

 

 

空間系の仕事してると、ある程度建築のことも詳しくなるんで

建物の建築費にいくらかかったのか知りたくなってくる(笑)。

もちろん天文学的な費用だろうけど...。

 

 

コミカルにしてる訳ではないんだろうけど、そういう風に見えてくる。

そういうことも現実として見て、自分たちがSETを考える時に手法として使うのか?使わないのか?

その選択肢は見た者しか選べない。

 

 

高尚なものから大衆的なものまで、すべてが『楽しい』。

この場合は『美味しい』の間違いかもしれんけど...。

 

 

アメリカのホットドッグとはだいぶ違うね。

見た目通りに味も美味しく感じるんだけど、ホットドッグの先入観からするとアゴが疲れる。

 

 

パリで幾つかケーキを食べたけど、美味しかったなぁ。

マカロンなんかによく挟まってるピスタチオのクリームが好みだわ。

色合いも素晴らしいもんだよね。

 

 

伸びゆく螺旋、グルグルと登り、更に下る...その時の太ももの疲れ、息使い、足元の鉄板から出る音...

写真を見てる人には分からない、その時の時間を現地で過ごした体験、

自分が調べものをしようとネットから写真を拾っても、当たり前だけど体験がないから

その周りの状況に辿り着くことはできない。

だから、自分はできるだけ外に出る。出たい。

実体験を伴うことで様々な要素を得ることができるから。

 

『Field trip』 

 

ウォルト・ディズニー良いこと言うな〜。